漢方的な考え方

機能性胃腸症

最近、いろいろ物事の呼称が変わります。以前は『助役さん』と読んでいたのが、最近は『副市長』という呼び名に変わっています。同様に学校においても、『教頭先生』と言っていたのが、最近は『副校長』という呼び名に変わりました。実質上は一緒だと思いますが、助役さんと言えば市長を手助けするというイメージですが、副市長と言えば市長に変わって市政の一端を担う、そんなイメージが加わってきます。

医療の世界においても、時代に応じて名前が変わっています。昔、成人病といったものは、今では生活習慣病と言い、この名前が定着してきました。この名前により、普段何気なくやっている健康に悪い生活習慣、これを改善しなければならないという気持ちが高まってきます。

同様に、従来の慢性胃炎という病名も、最近は『機能性胃腸症』というようになってきました。 比較的女性に多いようですが、ストレスで胃の働きが悪くなる症状です。

私達の胃は、蠕動運動で物をこねたり、先へ送ったり、消化液を分泌したり、細菌を排除したり、こういった一連の動作を自律神経でコントロールしています。これがストレスや、様々な間違った生活習慣でうまくコントロールできなくなって、胃もたれなどの症状がでるのです。 従来はこのような症状を漠然と慢性胃炎と言っていたのですが、内視鏡で検査をしてもあまり炎症症状が見られません。即ち、胃腸の働き、機能が悪い状態だという事で、『機能性胃腸障害』というようになりました。

こんな時に【枳実】という生薬を使います。【枳実】の効能を見ると、『主として病邪が体内にとどまり、うっ積している状態を治す。また、胸部の膨満感、閉塞感や痛み、腹部の膨満感や痛みも治す』とあります。病邪が鬱積している状態を治すとは、如何にも胃もたれが解消される感じがします。

【黄連】の薬能には 『主として胸苦しく、煩悶し、動悸がするものを治す。また、みぞおちのあたりの痞え、嘔吐や下痢、腹部の疼痛も治す』とあります。胸苦しさ、みぞおちのつかえが素早くとれそうです。

その他にも【オウバク】、【ウイキョウ】といった薬草は胃腸のコンディションを十分に整える働きがあります。 なんとなくずうっと胃腸が思わしくないという方には、一度薬草の入った胃腸薬を服用される事をオススメします。

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ふやき本店

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