漢方的な考え方

医食同源

薬大時代、私は生薬学教室という所に所属していました。植物採集に山に行き、その採って来た植物の成分研究に没頭していました。

別棟には天然物教室というのがあって、こちらはなぜか海の生物の研究をしていました。当時、学生で何も分からない私は、「自分の教室の薬草」→「漢方薬・民間薬」→「お薬」とイメージは膨らんでいったのですが、その教室の『海の生物とお薬とどんな関係があるのか』と不思議でならなかったのです。ただ、同級生たちは日曜日や夏休みになると楽しそうに海水浴を兼ねて採集に行っていたので、その点は羨ましかったのでした。

やがて社会人になって、その疑問は解決する事ができました。陸上のものはいろんな学者によって研究されていましたが、海のものは採集が困難なため、研究材料としてまだ手付かずのものが多かったのです。その点が学者としての担当教授の興味をかきたてたのでしょう。

ある時、活性酸素の研究で第一人者といわれるY博士の講演を聴く機会がありました。

海の生物は紫外線から身を守るために、赤や茶色の色素を蓄えている。特に赤い色素をアスタキサンチンという。鮭や海老やキンメダイが赤いのも、熱帯魚が色鮮やかなのも、それなりに意味のあることなのだとおっしゃった。こうした成分を私たちは毎日の食品として摂取すると、活性酸素の害を防いで生活習慣病を防ぐことができる

そんな内容でした。

やはり、海洋生物の中から人々の健康に役立つ素材の探索を行っておられたのです。薬大を卒業して数十年、当時の教授の慧眼に接して改めて感激した次第です。

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ふやき本店

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