漢方的な考え方

肝気鬱結

以前、病院に知人を見舞った時、その人の病室がたまたまお風呂場の近くでした。お婆さんが看護師さん二人と入って行かれて、暫くして何があったのか、ものすごく大きな声でわめき散らしていました。急遽、応援の看護師さんが入られたましたが、それでも同じ、終いにはとうとう家族も入られましたが、わめき声は静まらなかったのを思い出します。

また、デパートのおもちゃ売り場でこんな光景を見ました。幼稚園くらいの子供が『おもちゃを買って欲しい』とむずかっていました。親は『あかん』『また今度にしよう』といっています。そうしたら子供は床に寝そべって『ワーン、ワーン』と泣き出してしまいました。

このように、思い通りにいかない場合、その不満を吐き出す事ができる場合はよいのですが、普通の大人はこうは行きません。仕事に不満があっても、人間関係で悩んでいても、自分の胸の内にしまいこんでしまう事のほうがたくさんあります。発散して気分転換したいのですが、それがヘタでズウーッとしまいこんでしまうという事が多々あります。

こういった状態を『肝気鬱結』といいます。これが続くと顔の表情も暗くなり、なんとなく冴えません。お腹にガスがたまってオナラがよく出ます。気鬱になり、なんとなく『グズグズ』いいます。その一方、一つの事に対してはものすごく神経質になります。何か変な夢を見たりします。

こんなストレス解消がヘタで気分がさえない方に、漢方は体の面と気持ちの面との両方からアプローチする術をもっています(心身一如) 。処方としては【香蘇散】、【抑肝散加芍薬黄連】、【柴胡加龍骨牡蠣湯】等いろいろ考えられます。ぜひ、ご相談下さい。

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当店について

ふやき本店

お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
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定休日:日曜・祝日
営業時間:10:00~18:00

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