漢方的な考え方

仮面うつ病

A君は小学生。
勉強はできるがスポーツは苦手。中でも徒競走は遅く、いつも体育祭が憂鬱でした。
体育祭の日が近づいてくると、
『べったこになるのがいや!』
『PTAのお母さんの前で恥ずかしい姿を見せたくない!』
『雨が降って中止になればいいのに・・・』 そんな気持ちが強くなってきます。

やがてこの気持ちが高じて、A君は運動会当日腹痛を訴えました。お母さんはA君のことをよく理解しておられたので、十分に話を聞いてあげて何とか運動会に参加することができました。

  • 心の悩み → べったこになりたくない
  • 身体的症状 → 腹痛

A君のおもてに現れている症状は腹痛、でも心の奥底には悩みが隠されています。

大人になっても同様にこのようなことが起こります。
Bさんは初老のお父さん。最近、朝、起きても爽快感がありません。疲労倦怠感が抜けない・・・少しやせてきた・・・仕事する意欲がわかない・・・。以前なら、朝刊を政治面、三面記事、地方版、スポーツ、お悔やみのお知らせ、経済面と一通り目を通したのですが、最近はめんどくさく感じるようになってきました。

息子とうまくコミュニケーションが取れません。
息子は24歳の会社員。Aさんの夢は息子と二人きりで飲みに行くこと。Aさんはそろそろ大人の行儀作法を教えておこうと思われるのですが、息子はすぐに反抗的な態度をとって、最近ではどことなく父親を避けるとか・・・。「お前の育て方が悪いからこうなった」 と奥さんに八つ当たりするとか・・・。

  • 心の悩み → 親父と息子の関係
  • 身体的症状 → 疲労倦怠感

Bさんのおもてに現れている症状は疲労倦怠感、でも心の奥底には悩みがかくされています。

本当の原因は心の方にある。それで軽い鬱状態になっているのだけれど、それに気が付かない、それを身体的症状として別の形で表現している時があります。

こういった時は、漢方薬(柴胡加竜骨牡蠣湯・小建中湯・加味逍遥散・香蘇散・加味帰脾湯)が優れています。漢方は心の面と体の面、両方から治療することができます

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ふやき本店

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