漢方的な考え方

京都の水

昔、我が家ではお茶に相当こだわっていました。わざわざ京都の城陽からある銘柄のお茶を取り寄せていたのです。どの料理屋さんで頂くお茶よりも、どのお菓子屋さんで頂くお茶よりも我が家のお茶が一番美味しいと、当時学生の私でもそう思っていました。

また、我が家では水にもこだわっていました。井戸水を汲み上げて使っていたのです。九州の製薬会社の営業の方が来られていました。相当、年配の方でした。母親がお茶を出す。そうしたら、その方は「ああ、美味しい」「私も営業で日本全国を回っているがここで頂くのが一番美味しい」「ここでお茶を頂くのが外回りの楽しみの一つです」と心底喜んでくれました。その喜び方がすごく自然であったので、両親もいたくその営業マンを気に入り、取引がスムーズに運んでいたようです。

以前テレビでやっていたのですが、京都の老舗料亭が東京に支店を出した。ところが東京の水では出汁がうまく取れない。これでは京料理の名に恥じる。それで、わざわざ京都から水を運んでいるということでした。

同様の話はよく聞きます。京都にはあちこち名水と言われる所があります。そこには喫茶店のマスターがポリ容器をいくつも持って水を貰いに来ています。こうした名水でいれたコーヒーは格別に美味しいそうです。

そのように考えていくと、ビール工場で作ったビール、関東と関西で味が違うのでしょうか。

漢方薬も水で煎じます。科学的な言い方をすれば水で抽出します。そうなると、水道水を使う、名水を使う、関西の水を使う、関東の水を使う、こういった事で効き目が多少違うのかも知れません。いずれにしろ、日本は飲料水が豊富にあることに感謝。

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当店について

ふやき本店

お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。

〒621-0805
京都府亀岡市安町23
でんわ:0771-22-0040
定休日:日曜・祝日
営業時間:10:00~18:00

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