ストレスの漢方薬 <漢方相談症例>

のどがはしかい 【処方】雲桂

Aさん、(六十二歳、女性)は公民館のサークルでお稽古事に励んでおられます。いつもは明るく前向きな方ですが、今日は何だか浮かぬ顔。『どうかされたんですか?』 とお聞きすると 『いや別に』 とおっしゃっています。しかし、少し間をおいてから『聞いてくれる? 実は・・・』 と話はじめられました。

Aさんは人一倍責任感のお強い方ですので、皆から押されて発足以来、サークルのリーダーを努めておられます。毎年四月には、もう若い人に譲ろうと思うのだが、『あんたやないと』 と言われて、ついつい引き受けてきました。

ところが、ある日、偶然に自分の陰口を言われているのを聞いてしまいました。自分としては先生とコミュニケーションをはかったり、市役所や他のサークルと連絡、調整をはかって、皆の為になるように一生懸命やってきたのに・・・。悔しくて悔しくて・・・。

それ以来、実は調子が悪いの、気が晴れないの。喉に何か物が詰まっているような、こそばいような変な感じなの。それに夜が眠れなくなったの

こんな症状に何か良いお薬ないかしら?という事でした。そこで、この方には 雲桂 という漢方薬をお渡ししました。Aさんがおっしゃるには、

これを飲んでから少し気分が楽になったみたい、以前は自分でも “気鬱” になっていたのがわかるの。また、電話に出るときも良い声が出るようになったわ。以前はかすれて、友達からカゼでも引いたの?と言われた事があったの。

このようにおっしゃって以前の明るいAさんに戻られました。

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ふやき本店

お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
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