以前、私はある漢方研究会の世話役の一人でした。
その会で、日本の生薬研究者としてはトップクラスの先生に、講師としてきてもらったことがあります。その日はたまたま会で夏のビールパーティの日でした。先生の講演時間が終わってパーティまで2時間ほどの間、話し相手を勤めることになりました。なにぶん若輩者でどうお相手をしてよいかわかりません。親子ほど歳が離れているのです。
そこで、まずは「コーヒーでも如何ですか?」とホテルのロビーにお誘いしました。快く応じていただき、先生と向き合ったのです。私の緊張が分ったのか、先生の方が逆に気を使って下さって、ご専門の生薬の話をして下さいました。
何分、昔のことで全部は覚えていないのですが、カレーライスの話をしていただきました。カレーライスの良し悪しは痔の人に食わせてみたら分かる。良いカレーは痔が悪化しないが安いカレーは唐辛子が多いので悪化する。そのようなことを面白おかしく話して下さいました。
カレーには20~30種類のスパイス(コショウ、クローブ、シナモン、カルダモン等)が入っています。スパイスは味を美味しくすると同時に、ある意味薬草でもあるのです。
カレーを食べると額から汗が出ますが、最近の研究では脳の血流が良くなって、ぼけ防止に良いと言われています。また、基礎代謝が上がってダイエット効果があるともいわれています。
それ以来、私はカレーを食べる時は(カレーうどんでも)薬膳料理をいただいているつもりで食しています。
お店は古い佇まいが残る安町商店街にあります。京都銀行から50mほどです。
駐車場を備えていますので、ゆっくりご相談ができます。